鳥のフードの選び方|ペレット・シードの種類や与えてよい食べ物を紹介

鳥の健康を維持するためには、毎日のフード選びが大切です。しかし、鳥用のフードにはペレットやシードなどさまざまな種類があるため、どれを主食にすればよいのか、ペレットとシードにはどのような違いがあるのか、疑問に思う方もいるでしょう。

また、副食やおやつとして、どのような食べ物を与えればよいのか悩むこともあるのではないでしょうか。フードの種類や特徴、与えてよい食べ物について正しい知識を身につけることで、愛鳥の健康管理に役立つだけでなく、大切な家族の毎日の食事を選ぶ楽しみも広がります。

この記事では、ペレットやシードなど鳥用フードの種類や特徴について解説します。鳥に与えてよい食べ物やフードを与える際の注意点も紹介するので、毎日の食事選びにお役立てください。

鳥のフードは「ペレット」と「シード」が中心

ペットとして飼育される鳥の主食には、主に「ペレット」と「シード」の2種類があります。

それぞれ原材料や特徴が異なるため、鳥の種類や食生活に合わせて選ぶことが大切です。

ここでは、ペレットとシードそれぞれの特徴について詳しく解説します。 

鳥のフード①ペレット

ペレットとは

ペレットは、鳥に必要な栄養素をバランスよく摂取できるように作られたフードです。

穀物や種子などの原料に、ビタミンやミネラルなどを配合し、食べやすい粒状に加工されています。

商品によって粒の大きさや形、配合されている栄養素などが異なり、小型・中型・大型といった鳥のサイズに合わせたものや、鳥種、ライフステージに応じたものも販売されています。

無着色のものから、色や風味をつけて嗜好性を高めた商品など、さまざまなタイプから選べるのが特徴です。

ペレットのメリット・デメリット

ペレットのメリットは、必要な栄養素をバランスよく摂取しやすいことです。

一粒ごとの栄養成分に大きな差がないため、食事全体の栄養バランスを管理しやすいという特徴があります。

また、皮や殻が出ないため、食べた量を確認しやすく、餌入れやケージ周辺を清潔に保ちやすい点もメリットです。

一方で、ペレットの大きさや硬さ、風味などによっては、好みに合わず食べてくれないことがあります。

特に、食べ慣れていないペレットを与える場合は、すぐに口にしないことも珍しくありません。

ペレットを取り入れる際は、食べている量や体重を確認しながら、その鳥が食べやすい大きさや好みに合った商品を探す必要があります。

鳥のフード②シード

シードとは

シードは、植物の種子や穀物をそのまま与えるフードです。

シードには、殻が付いたままの「皮付き」と、あらかじめ殻を取り除いた「むき餌」があります。

皮付きは、鳥が自分で殻をむいて食べるため、自然に近い食べ方ができるのが特徴です。

一方、むき餌は殻が出ないため、食べた量を確認しやすいという特徴があります。

また、シードだけでなく、ペレットや乾燥野菜、ボレー粉などを組み合わせた商品も販売されています。

鳥の餌に使われる代表的なシードの種類

鳥用の市販の混合シードでは、複数の種子や穀物を組み合わせたものが一般的です。

使用される種子によって、粒の大きさや栄養成分、嗜好性などに違いがあります。

代表的なシードには、以下があります。

種類特徴
アワ小粒で、小鳥用の混合シードによく使われる穀物です。炭水化物、タンパク質、脂質やビタミンB群を含んでいます。
ヒエアワと並んで、小鳥用の混合シードのベースとしてよく使われます。炭水化物を中心に、タンパク質や食物繊維、ミネラルなどを含みます。
キビアワやヒエより粒が大きく、硬さのある穀物です。炭水化物を中心に、タンパク質やビタミンB群、ミネラルなどを含みます。鳥によっては硬さが負担になることがあります。
カナリーシード細長い形をした種子で、小型鳥の混合シードに使用されます。タンパク質や脂質を豊富に含んでいます。
オーチャードグラス非常に小粒なイネ科の種子です。粒が小さいため、餌を探してついばむ楽しみにもなります。タンパク質や食物繊維などを含んでいます。
オーツ麦エン麦とも呼ばれる、細長く比較的大きな穀物です。
ニガーシード小さく細長い種子で、脂質とタンパク質が豊富で、α-リノレン酸を含んでいます。
ソバの実三角形をした比較的大きな種子で、中型インコ向けの混合シードなどにも使われることがあります。炭水化物を中心に、タンパク質や食物繊維などを含みます。
麻の実丸みのある比較的大きな種子で、中型インコ向けの混合シードなどに使用されます。タンパク質と脂質を豊富に含むため、与える量には注意が必要です。

シードのメリット・デメリット

シードは、種子や穀物本来の形や食感を楽しめ、鳥の嗜好性が高いことがメリットです。

特に皮付きのシードでは、鳥が自分で殻をむいて食べるため、自然な採食行動にもつながります。

一方、食べた後の殻が餌入れに残るため、残量を把握しにくいというデメリットがあります。

むき餌は殻が出ず、食べた量を確認しやすい反面、殻を取り除いているため皮付きより保存性が低いというデメリットがあります。

また、混合シードでは、鳥が好みの種類だけを選んで食べることがあります。

特定のシードばかりを食べると、摂取する栄養素が偏る場合があるため注意が必要です。

鳥の主食はペレットとシードのどちらがよい?

ペレットとシードはそれぞれ特徴が異なるため、どちらが適しているとは言い切れませんが、主食は鳥の種類や年齢、健康状態、食べ慣れているフードなどを考慮して選ぶことが大切です。

ペレットを主食にする場合は、その鳥に合った種類を選び、十分な量を食べているか確認しましょう。

一方、シードを主食にする場合は、特定の種子に偏ると栄養バランスが崩れることがあるため、副食や栄養補助も含めて食事内容を調整するとよいでしょう。

鳥にフードを与えるときの注意点

鳥にフードを与える際は、種類や栄養バランスだけでなく、切り替え方や日々の管理にも注意が必要です。

ここでは、フードについて押さえておきたいポイントを紹介します。

新しいフードには少しずつ切り替える

フードの種類を変更する場合は、急にすべてを新しいものに変えるのではなく、鳥の様子を確認しながら少しずつ切り替えましょう。

鳥は食べ慣れていないものをフードとして認識せず、口にしないことがあります。

切り替えている間は、毎日の体重や食事量、フンの状態などを確認し、十分に食べられているかチェックしましょう。

手作りの餌だけを主食にしない

野菜や穀物などを使って鳥の餌を手作りすることもできますが、手作りの餌だけで必要な栄養素を過不足なく摂取させることは簡単ではありません。

鳥は種類によって必要な栄養や適した食事が異なります。

家庭にある食材だけで主食を構成するのではなく、その鳥に適した鳥用フードを食事の基本とし、野菜などは副食として取り入れましょう。

シードの餌殻をこまめに確認する

皮付きのシードは、鳥が中身を食べた後も殻が餌入れに残ります。

そのため、フードが残っているように見えても、中身がほとんどない場合があります。

餌入れはこまめに確認し、殻を取り除いて実際に残っているシードの量を確認しましょう。

毎日の食事量を把握することは、食欲の低下などの変化に気づくためにも重要です。

鳥にあげていい食べ物・おやつ

鳥には、主食となるペレットやシードのほか、野菜や果物、ナッツなどを副食やおやつとして与えることができます。

副食やおやつを与えすぎると主食を十分に食べなくなることもあるため、量には注意しましょう。

野菜

鳥に与えられる野菜には、小松菜、豆苗、サラダ菜、パプリカ、きゅうりなどがあります。

野菜にはビタミンやミネラルなどが含まれており、食事に変化をつけることもできます。

与える前にはよく洗い、鳥が食べやすい大きさに切りましょう。

また、生の野菜は傷みやすいため、食べ残したものを長時間ケージ内に放置せず、こまめに取り除くことも大切です。

果物

リンゴやバナナ、ブドウ、みかんなどの果物は鳥に与えることができます。

果物は水分やビタミンなどを含みますが、糖分も多いため、主食ではなくおやつとして少量を与えましょう。

果物の種類によっては、種や皮など鳥に与えない方がよい部分があります。

果物を与える前に、鳥が食べても問題ない種類か、取り除く必要がある部分はないかを確認しましょう。

ナッツ・種子類

アーモンドやクルミなどのナッツ類、ヒマワリの種なども鳥のおやつとして利用できます。

ナッツや一部の種子は脂質を多く含むため、与えすぎには注意が必要です。

また、人間用のナッツには塩や調味料が使用されているものもあるため、味付けされていないものを選びましょう。

鳥に与えてはいけない食べ物

鳥に与えてはいけない食べ物として代表的なものには、アボカド、チョコレート、タマネギ、ニンニク、カフェインを含む飲み物、アルコールなどがあります。

また、塩分や糖分の多い加工食品など、人間向けに味付けされた食べ物も避けましょう。

安全性がわからない食べ物は自己判断で与えないようにしましょう。

鳥に合ったフードを選んで毎日の健康管理につなげよう

鳥の健康を維持するためには、鳥の種類や年齢、体格、健康状態などに合ったフードを選ぶことが大切です。

ペレットやシードにはそれぞれ異なる特徴があり、副食やおやつも含め、愛鳥が何をどのくらい食べているのか日頃から確認することが健康管理につながります。

なかみね小鳥診療所では、健康診断や体調不良の診療だけでなく、愛鳥の食事やフード選びに関するご相談にも対応しています。また、アワ・ヒエ・キビ・カナリーシード・オーチャードグラス・オーツ麦・ニガーシード・ソバの実・麻の実など、シードも種類ごとに取り扱っています。

「どのフードを選べばよいかわからない」「今の食事内容で問題ないか気になる」といったお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。愛鳥に合った食事を一緒に考えていきましょう。

受診をご希望の方は、事前にHPの予約システムからご予約をお願いいたします。

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